column 8 住宅設計の基本的な考え方 12

外構計画

家の間取りを考える時には外の間取り、すなわち外構計画も同時に考えます。内の間取り、外の間取り両方で住みやすい家ができます。庭で使ういろいろな物の収納、隣からの視線のコントロール、エアコンの室外機や温水器などの配置。家の周囲をぐるりと回れるようになっているか・・・など、家の間取りを考えるのと同じエネルギーを使って考えるべきです。

土地の広さや庭の手入れの好き嫌いなども関係しますが、できればたくさんの木を植えたいものです。成るべく落葉樹が良いと思います。夏場は葉を茂らせて暑い日差しをさえぎってくれますし、冬は葉を落として日を入れてくれます。なんといっても春の新緑のきれいさは毎日の朝が楽しみなほどです。落ち葉の掃除はちょっと大変ですがそれもまた季節の行事と思いましょう。季節季節で咲く花を植えてもまた楽しみです。

1本の植栽が通りの雰囲気を変えてくれることもあるし、味気のないブロック塀で囲まれた家より緑こぼれる家のほうが、中に住む人の人柄までしのばれるようで気持ちがいいものです。

春日町の家

春日町の家

緑に囲まれた小路を歩いて玄関へ

伊集院の家

伊敷台の家

一本のケヤキで季節感を感じる

田上の家

田上の家

人を迎え入れるひさしに守られた玄関

東谷山のコートハウス

東谷山のコートハウス

シンボルツリー青ダモの木陰がここち良い