Aug 1, 2015

ハウス・オブ・カード 野望の階段

毎日暑い日が続きますね。
そんな日はクーラーの効いた部屋でビール飲みながら映画でも見るのが一番です。

そんなインドアな私が今はまっているのがこのドラマ。

「ハウス・オブ・カード 野望の階段」

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  • 2013年~ アメリカ合衆国
  • 製作総指揮
    デビット・フィンチャー ケビン・スペーシー エリック・ロス
  • 出演
    ケビン・スペーシー ロビン・ライト ケイト・マーラ 他

 

(あらすじ)
主人公フランク(ケビン・スペーシー)はホワイトハウス入りを目指す下院議員。 大統領候補ウォーカー(ミシェル・ギル)を応援しており、彼が当選したあかつきには国務長官のポストをもらう約束をしていた。 しかし、大統領に当選したウォーカーはフランクを裏切り、フランクのホワイトハウス入りの夢は無残に散ってしまう。 耐えがたい屈辱を味わったフランクは、どんな手を使ってでも必ずホワイトハウスに入ってみせると心に誓う。 利用できるものはすべて利用するしたたかさと、邪魔者には容赦しない残酷さ、3歩先をいく聡明な頭脳を武器にフランクは這い上がっていく。 一方、フランクの妻クレア(ロビン・ライト)もNPO法人「クリーン・ウォーター」の代表を務めるキャリア・ウーマンであり、夫と同様、目的のためであれば手段を選ばない性格である。 各々の欲望が絡み合う熾烈な駆け引きの末に、最後に笑うのは誰なのか。(Wikipedeaより)

「セブン」「ファイトクラブ」のデビット・フィンチャーが製作を務めた政治ドラマ。
なんというかアメリカ政治版半沢直樹みたいな話で主人公があの手この手でどんどんのし上がっていきます。
ただこの主人公ホントに悪い!自らの野望のために手段を選びません。時には人を騙し、時には人を利用し、そして時には人として一線を越えてしまう。。政治的な理想や信念もない。あるのは圧倒的な政治的実行力。悪漢が大暴れするいわゆるピカレスク・ロマンです。
画面全体に漂う高級感みたいなものが好きです。特にケビン・スペーシーの存在感がほんとすばらしいです。このドラマの中の面白い演出が、お話の途中で急に視聴者に向かって話しかけてくるのです。猫かぶった表向きの話ではなく、真っ黒な腹のうちを皮肉たっぷりとこちらに投げかけてきます。これで視聴者と主人公との間に一種の共犯関係が生まれるのでしょうか?こんなに悪いのに目が離せません。

まだシーズン2の途中までしか見れていませんが、アメリカでは今年2月にシーズン3が出て来年2月にシーズン4が出るようです。これだけ悪いと最後どこかでしっぺ返しが来るのが世の常ですが何かまだまだ続きそうですね。

ちなみにこれテレビじゃなくてネットで配信されたドラマです。アメリカではスマホやタブレットで好きな時間・場所で見れるドラマがどんどん作られているようでテレビドラマはいずれなくなるだろうと言われているようです。(日本も同様でしょうが。。)
ネット配信なので見たい人だけがお金を出して見るのでスポンサーもいない。放送コードとかもなく文句も言われない。だからこのドラマすごく過激な描写が可能になっています。

加えて映画業界も今、中国資本の派手なアクション映画や過去のメジャー映画の続編などあんぱいにしかお金をつぎ込まないため、フィンチャーのような上質な作品を作りたい腕利きの監督・俳優がこのネットドラマの方に流れているようです。
何かリスクを背負ってでも新しいものを作ろうとする人や場所が形を変えて受け継がれていって欲しいものです。 

まきた