Jul 26, 2019

東京建築記 2019/7

「国立競技場」

オリンピック開会式のちょうど一年前(7月24日)に国立競技場に行ってきました。いわずと知れた隈研吾氏の設計。日本各県の代表的な木材を使ったり自然の風が通る設計にしたり、各階に植栽を設けたりなど日本の自然を表現したつくりが海外の注目を集めています。すでに工事は終盤、各階の植栽も終わり最終調整中。IOCのバッハ会長も「これまでのオリンピックで一番準備が進んでいる!」とびっくり!着工前の紆余曲折がありながらもさすがJAPANチームです。

               

                  

               

「旧前田家本邸」

目黒区立駒場公園内にある旧前田家本邸。加賀藩16代当主前田利為侯爵の住まいとして昭和5年に完成した洋館と和館。住宅として使いながら迎賓館的役割もあって皇室の方々も訪れたようです。戦後はGHQに接収され紆余曲折の歴史を経ながら昨年、新築当時の姿に完全復元されました。贅を尽くしたカーテンや壁紙(ウイリアムモリス作)、当時英国に特注した家紋入り銀食器や家具などもガイド付き無料で見学できます。昭和初期日本の内装技術の最高峰がここにあります。機会があれば是非訪れてください。

                  

                  

                  

                  

                  

               

                          和館

               

               

               

                  

「日本民芸館」

前田家本邸から歩いて5分の所にあるのが日本民芸館。柳宗悦が提唱した民衆的工芸。日常的に使う物の中に美を見出すもの。そういった趣旨で集められた陶器や染物・織物など美しい「日用品」が収集されている。古い建物だが中は若い見学者が多かったのが印象的。外観はどっしりとした構えと大谷石に施された漆喰なまこ壁風の目地が特徴的でした。