Aug 22, 2017
7月東京散歩その2
汐留のパナソニックミュージアムにてプロダクトデザイナーの「深澤直人展」見学、初の個展とは意外。MUJIやパナソニックの照明器具、椅子、机、浴槽など住宅の中で普通に使われるものをデザインしている。その安定した飽きの来ないデザインは本人曰く「究極の普通を目指す」計算されつくした形。気負いなく使えるデザインは住宅のインテリアとしてもありがたい。10月1日まで開催中。
次は建物ではないが「アートアクアリウム2017江戸金魚の涼」なるイベント。COREDO室町にて9月24日まで開催。金魚と朝顔は江戸時代に大流行。マニアック日本人らしく多彩な種類を作りだしてはその微妙な差異を珍重してきた。現代の日本人のこだわり文化は江戸時代に形づくられたと言っても過言ではない!会場は浴衣姿の若い女性で行列ができていましたがひと時の涼しさを味わってきました。
最後は以前から行きたかった「箱根ポーラ美術館」設計:日建設計、施工:竹中工務店のゴールデンコンビ、2002年に開館。西洋印象派以降の絵画作品を中心としたコレクション。箱根の深い森に囲まれたエントランスの吹き抜け空間がアートとの出会いをドラマチックに演出、気分を高揚させてくれる。それにしてもエスカレーターに導かれて地下の受付まで行くこの美術館最大の建築的見せ場は高さと広さのバランス、目線のレベルによる変化、深い森と対比するような透明感のある素材の使い方など、実に秀逸。建築の美しさを堪能させてくれました。 小森