May 28, 2016
関吉の疎水溝
関吉の疎水溝を皆さんはご存知でしょうか。
幕末、集成館事業で用いる動力用水車に吉野台地からの安定した水を供給するために用いられた取水口です。集成館のまわりに大きな河川がないために、吉野から水をこの取水口を経由して緩やかな傾斜で約7kmもの距離を落としました。この緩やかな傾斜が当時の高度な技術を示しているそうで、なんと2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の1つとして世界文化遺産に登録されたようです。
住宅を計画中のオーナーの敷地を確認中に、オーナーからの紹介で帰りに立ち寄ってみました。この日はあいにくの雨模様で観光客もおらず、ガイドさんは早々に帰り、警備の方が1人いるだけでした。(笑) 緑が生い茂りマイナスイオンも出てそうな自然を感じられる素敵な場所でした。
文化遺産として登録されておりますが、鹿児島市民でも場所まで知っている人は少ないと思われます。これからの季節、避暑地としても最適だと思いますので、水音をBGMに癒されてみるのはいかがでしょう。下にアクセスを書きますので、ご興味ある方はぜひ!
ミヨシ
場所:〒892-0873 鹿児島市下田町1263先
アクセス
<自動車> 駅前から北東方向へ。照国神社前経由国道10号「上本町」交差点より県道25号へ。「下田三文字」交差点を直進し、下田郵便局を過ぎた右手に入口あり。(鹿児島中央駅から約10km、約30分)
<公共交通機関>JR鹿児島中央駅から南国交通バス(伊敷団地栓、緑ヶ丘団地線、本城線)で約30分、「下田」バス停下車、徒歩約12分。