建築×電車×アート
最近、建築家やアーティストが電車のデザインやコラボをして注目を集めています。1つ目は先日新国立競技場の模型のお披露目もありましたが、隈研吾氏がデザインしたこちらです。
『西武 旅するレストラン 52席の至福』
全国的に流行りのレンストラン列車に西武鉄道が参入したもので全52席、予約制の列車です。4号車の写真ですが、西川材の格子天井が迫力の車両です。西川材は埼玉県産の優良木材として、首都圏を中心に使用されています。その他にも伝統工芸品や柿渋和紙を使用した車両があります。都心から発着の列車なのであまり乗る機会もありませんが、ちなみ3ヶ月先まで満席のようです。
ご興味のある方は是非→西武 旅するレストラン 52席の至福
2つ目は黒い車両が斬新なJR東日本の世界最速美術館『現美新幹線』
現代美術をテーマにさまざまな分野のアーティストが各車両で「現代アート」を展開しています。新幹線を単なる移動手段にとどまらず、乗ること自体を楽しめ、旅の目的になる観光新幹線にしているのが大きな特徴です。外装を担当したのは、写真家・映画監督の蜷川実花氏、内装を「絵画」のアーティスト松本 尚氏、「平面」のアーティスト小牟田悠介氏など他4名のアーティストがデザインしています。列車ならではの揺れを生かした展示があったりとおもしろい試みがなされています。
ご興味がある方は是非→現美新幹線
また2018年には建築家の妹島和世氏がデザインする特急列車も登場するそうです。
どれも各社が単なる移動手段から乗ること自体を楽しんでほしいという考えで誕生したもので、こういう部分でも建築家が活躍できるのは素敵な事だと感じました。
都市計画で幅広く考えていくとひとつひとつデザインしていくと研ぎ澄まされたひとつの都市ができるのではないか……。
ヒトリゴトでした。
ヤマシタ